あと、服用する年齢の問題があります。
40才すぎたら、ピルは体によくないとのこと。
これについては次に書いていきます。
ミレーナとの出会い
婦人科検査で産婦人科の先生から「40才過ぎたら、ピルはやめたほうがいいわよ。」と言われました。
特に飲酒喫煙している人は、発がんリスクを考えてもピルは良くないとのこと。
私は飲酒も喫煙するので、耳に痛かったです。
よく飲み忘れるし、ランニングコストがおもったより高いとか、確かに悩みが多いのが事実でした。
煩雑なのがピルの服用です。
そこで産婦人科に紹介されたのが「ミレーナ」でした。
ただ、装着の際に、子宮口の開き方なども影響するので、出産している人向けだそうです。
ミレーナとはなんだ?
子宮口に設置するリングです。リングが黄体ホルモン分泌して、妊娠に近い状態してしまうという不思議なリング。
避妊率もほぼ100%です。
もう一度妊娠をしたくなったら外せばOK、ということでした。
ミレーナをマジで本気で検討する
それならやってみる価値はあるな、と思うものの、2ヶ月くらい迷いまいた。
ブログを読み漁り、「よし、やってみよう!」と決断しました。
しかし、いざ鎌倉、と思ってもすぐ装着とはいきません。
月経の時期が影響します。
簡単にいうと、月経がない時期しか設置できません。
ですので装着検討する方は、確実に時間あるので余裕を持って検討できますよ。
【超ドキドキ】ミレーナの装着と経過
【結論】まったく問題ないわけではありません。
経産婦ですので、装着には何の違和感もありませんでした。
さすがに挿入するので若干の違和感はありましたが、その程度でした。
これは個人差あるかもしれません。
そして装着当時、2~3週間は下腹部に違和感がありました。
心配だったので、装着してくれた病院に行き診てもらいました。
結果は「異常なし」。
それなら仕方ない、と様子を見ました。
でも滑落する方はたまにいるので、あまり楽観視はしないほうがよいそうです。
装着後も病院には気軽に相談したほうがベターです。遠慮は不要です。
あと、装着後2-3ヶ月は、ちょっと気分がすぐれない日がありました。
なんというのでしょう、軽いつわりのような、倦怠感です。
ホルモンバランスってすごいな、と思います。
【やってよかった】ミレーナの効果
その後、気がつくと、装着直後の違和感をすっかり忘れていました。
そして効果がたくさんありました。
装着してもうすぐ5年ですが、生理の経血がほとんどなりました。
毎月お世話になっていた、あのでっかい生理用ナプキンは、もう数年買っていません。
いまでは生理のときはパンティライナーを少し使う程度です。
生理痛もほとんどありません。
以前なら、痛み止めなしでは生活できなかったことを振り返ると信じられません。
イライラを含む、月経あるあるマイナートラブルはかなり少なくなりました。
個人差はあるので私は偶然ミレーナが合ったのかもしれません。
ミレーナを装着したお知り合いの話
お知り合いに、月経がひどく、貧血でぶっ倒れるレベルの人がいました。
「入浴中とかだったら、どうなっていただろうか。もう命の危険を感じる…」
という深刻な話だったので、ミレーナを勧めてみました。
よほど困っていたのか、すぐに産婦人科に相談したようです。
彼女の装着半年後の結果は、貧血は大幅に改善されました。
ただ、彼女の場合、少量の経血が長期間あったそうです。
「装着後は万年生理みたいな感じだけど、貧血で倒れるよりはマシね~。」
と言う話でした。ほんとに人によりますね。
装着後に滑落した人もいました。
滑落というのは、装着した場所からなにかしらの原因で落ちてしまうことです。
定期または随時チェックで見ていくしかありません。
おかしいな?と思ったら迷わず病院に連絡して、できれば診察してもらったほうがいいですね。
装着当初は違和感を感ると思います。
異常なしでした。
避妊について
ミレーナなどのIUDは「避妊リング」という呼び名もありますが、そのとおりです。
ほぼ100%に近い確率で避妊できるそうです。
理由は妊娠に近い状態にするからです。
妊娠中に追加で妊娠できませんよね。
目的は月経困難の改善だとしても、避妊としても便利。
避妊という心配ごとが一つ減りますので。
産婦人科でも相談時に言われました。「まだお子さんはほしいですか?」と。
どうしてもまた妊娠したくなったら、リングを取れば妊娠は可能だ、とも説明されました。
なるほど、と思いつつ、当時でもすでにアラフォーでしたので、それはないかな、と。
ミレーナの副作用【体験上】
先程も書きましたが、不快感などの副作用について再度書きます。
2~3ヶ月はなんだか体調がすっきりしなかったです。モヤモヤするような、
少しだけ妊娠期のつわりを思い出す感じでした。
黄体ホルモンを出して妊娠に近づける、という性質上、致し方ないかも知れません。
一番きついときは「もう外そうかなあ。(泣)」という日もありました。
これは個人差あるかもしれません。
ただ耐えてよかった、と後で思うことになります。。
ミレーナ装着一年後
なんということでしょうか、一年もすると、すっかり存在を忘れるレベルになりました。
あのモヤモヤはなんだったんだろう?と思いますが、
私にはなぜか分かりません。ただ、「慣れた」ということなんでしょうか。
ある日、病院で股関節のレントゲンを取るとお医者さんに聞かれました 。
「あれ?あなた子宮になんか入れてる?」
私はなんのことか分からず、
「なんのこと?・・・あーっ!! そうだ!!!あれ、いれてます!あれ!」
あれの名前が思い出せない始末。(加齢)
すぐに「ミレーナ」という名前が思い出せませんでした。
陰ながら働いているミレーナの存在をすっかり忘れておりました。
そういうとお医者さんに「そんな大事な事、忘れちゃうのか~笑」と言われました。
そのくらいミレーナは私の体にとって自然な存在になったようです。
【結構高い】ミレーナの費用は?
肝心の費用ですが。
私の産婦人科ではなんだかんだ60,000円くらいでした。
理由は保険適用できなかったからです。
「なんとかなりませんかね?」と産婦人科さんに相談してみましたが、
「さすがに無理ですね・・・。」とのこと。
ただし、月経に異常がある人は保険が使えます。
私は生理痛があるだけで、異常とまではみとめられず、残念ながらの保険適用外でした。
過多・過小月経などは、保険適用されやすいとのことですので、
悩んでいるのでしたら、いきつけの産婦人科にまずは相談してみてもよいでしょう。
あれから数年たち、最近は取り扱いできる産婦人科さんも増えてきています。
【朗報】長い目で下がるコストもある
朗報としては、以外とトータルコストが下がります。
生理の経血が減ったので生理用品の購入が激減しました。
日経ビジネスの記事によると、こんな感じです。
生理のために月必要な費用はミニマムで800円程度。通常のナプキンが400円程度。経血が多い日や夜の長い時間をカバーするナプキンを別途購入すると400円。合計800円程度。
日経ビジネス 「コロナ禍で明らかになった、「生理」のコスト」
最低でも800円/月、そして上記ナプキン以外に、
タンポンや鎮痛剤を利用する人ですと1,800円/月の生理用品コストが発生しているようです。
年間で2万1600円。結構かかりますね。
わたしの場合、パンティライナー程度で過ごせていますし、
というか、今はほぼ不要の域になっているので、生理用品だけでもかなりのコスト削減ができました。
そして個人的にはガンガン鎮痛剤飲んでましたので、
年間30,000円くらいいってたんじゃないかな、と思います。
くれこの場合、これだけで30,000円/年としても、一応2年でもとを取った計算になります。
さらにくれこはミレーナ装着前はピルを飲んでました。
ピル代は保険外でしたので2,500円/月程度はかかっていたと思います。
ピルだけで年間30,000円です。
一年でほぼ元を取れた計算になります。
こんな理由が、コストダウンにつながっている、というところですね。
ただし、ミレーナはメンテナンスコストがかかります。
それは入れ替えです。
【ミレーナコスト】5年に一回入れ替えが必要
ミレーナは基本メンテンナンスは不要ですが、5年に1度は入れ替えが必要です。
アラフィフとしては、「もう生理あがらんかな?」という期待?もあります。
日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳といわれています。この閉経年齢をはさんだ前後5年をあわせた10年間(45〜55歳頃)を、一般に「更年期」と呼んでいます。
あすか製薬「もっと素敵にエイジング!更年期からの女性の健康」
もっと素敵にエイジング、という題名にちょっと引きましたが、それはさておき。
閉経年齢は平均50.5才。
アラフィフにとっては「今でしょ?」というタイミングです。
もう入れ替えしなくてもいいんじゃない?とも思いますが、
まだ検討中なので、結果はまた別記事で書きたいと思います。
5年は長いです。
ただ、振り返って私にとってはありがたいものでした。
過去の自分を褒めてあげたいと思います。
現在30代、40代前半の経産婦さんには、ここは悩む必要はないかもしれませんね。
ミレーナ装着の病院の選び方【経験者からみて】
もし、調べてみようかな、検討してみようかな、という人がいるならアドバイスです。
病院は通いやすい病院にしたほうがいいかも、です。
ネットで検索すると安い病院もあるようですが、
違和感があったときに、気軽に行けないのはよくないです。
やすいからと安易に決めないでください。
とくに遠方が選択肢の場合は、よく考えてみたほうが良いですね。
コスト問題はありますが、ミレーナは安定さえすればランニングのコスパがよくなりますので、
初期費用だけにこだわるのは危険です。
私は保険適用できなかったので60,000円超のイニシャルコストはかかりましたが、
5年で見れば問題ありませんでした。
保険適用の方ですと初期費用も20,000円以内とか、かなり安いようです。
費用はあまり考えずに行きつけの病院で相談してみてよいかと思います。
意外と知らないミレーナ
女性にこの話をすると、やはり皆、感心を持つんです。
「ミレーナ?なにそれ?」って関心を持って聞かれます。
月経困難な人には「そんなのあるんだ!」って驚かれます。
知っている人もいますが、なかなか周りで体験者がいないそうです。
できれば困っている人の耳に情報が届けばいいなと思います。
出産経験者の方で月経困難な悩みがあれば、ぜひ一度調べてみて良いと思います。
毎月のことですので。
まとめます
くれこはクレーマーです。クレーマーも納得したミレーナ、みなさまはどう思われたでしょうか。
ミレーナを装着するにあたり、「もし、問題があったら、絶対クレームする」、と決めていました。
病院だろうと製薬会社だろうと、とことん相談して、解決して乗り越えよう!
と気合満々で挑みました。
くれこは幸いにもそんな事態もなく、順調に過ごせました。
たしかに知られていないとはいえ、世界では相当数の方が利用している方法。
過剰な心配だったかもしれません。
体質に合う合わないはありますが、女性特有のつらさを感じている方にはぜひお調べ頂きたいと思います。
最後に、月並みですが、医療関係者でもなんでもありませんのでご了承ください。
ただただ、おのれ経験談を書き綴らさせて頂きました。
他にもこんな記事書いています。
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最後までお読み頂きありがとうございました。