弁護士保険サービス問い合わせ報告
こんにちは、くれみすとです。自称正しいクレーマーです。
関心のあるサービスへの問い合わせや、企業へのクレームについて発信しています。
過去記事 クレームについて考える
今回は弁護士保険サービスに関心がある方や
検討中だけど色々な意見も知りたいという方、ぜひお読みください。
以前から、企業向けの弁護士定額サービスがはじまっていますね。
もちろん個人向けも結構盛んです。
このサービスについて調べる人は
いろいろ揉め事が重なったり、周囲が揉め事でひどい目に合っている、とか
不安になっているタイミングの人かもしれませんね。
サービス提供者に問い合わせをし、結果「不要」という結論を出しております。
保険付き弁護士サービスに問い合わせしてみた
弁護士サービスに保険がついているものもあります。
月額1,000円程度払うと、有事に対応してくれますよ、というものです。
弁護士保険コモン
https://yell-lpi.co.jp/komon-m/
これ以外にもありますので、一例です。
小さな子を持つ親としては「いじめ保険」が気になりますね。
いじめはある意味、運不運と考えられるため、保険というのはアリかなと思いませんか?
クレーマーを自負するワタシには非常に関心高いサービスです。
ところが調査をしていく中で、「対象がえらい幅広いな」という印象を持っています。
主な対象とは
- あおり運転被害
- ネット誹謗中傷被害
- パワハラ、セクハラ
- 子供のいじめ
- 浮気の離婚 などなど
と幅広くサポートして安心な生活を営みましょう、というもの。
ただ、「保険」とは、何を指すかがワタシにはしっくりきませんでした。
なので、電話して聞いてみました。
クレーマーは事前調査も遠慮なく電話します。
Twitterでもこのように発信しています。
過去記事 クレームのすすめ
後で余計なクレームをしないためにも、
事前にしっかり聞いておくのは大事ですよね。
ちなみに保険サポート内容は主にこちら
- 法律無料相談(20分まで)
- 相談時間がオーバーしても保険適用と認められると保険金が降りる
- 問題内容を弁護士が精査して、保険適用か判断する
- 訴訟などに至った場合、訴訟費用は保険から支払われることもある
ざっくりこんな感じですね。
「どちらかというと、初回相談をメインにしたサービスですか?」と聞いてみたら、
やはりそれが出発点なので、
保険加盟者優先の対応をしており、
それ以降はケースバイケースなのでその先は細かく書類を作り判断します、
ということです。
弁護士保険サービスは曖昧
弁護士保険は「とにかく曖昧」。仕方のないことかもしれません。
そもそも保険化には無理があるのかもしれませんが、
このサービス自体が明確化できないのではないでしょうか。
唯一明確なのは「法律無料相談」のみでした。
不安に思った事を気軽に聞けますよ、って事です。時間は20分まで。
弁護士サイドから見たら「集客」となります。
保険ではないサービス
じゃあ、訴えてやる!となっても、
問題内容を弁護士が精査する(=勝ち取れるかしっかり確認する)なので、
実際に保険適用になるかはススメてみなければわかりません。
また、仮に弁護士がヘマをした場合、負ける場合もありえますよね?
弁護士だって人間ですから、そりゃヘマもあるでしょう。
その場合は保険適用外となりえる可能性が非常に高いと考えます。
裁判するとどうしても弁護士任せになります。
法律言語は非常に複雑ですし、過去判例など難しい話ばかりで、
「弁護士がこういっているから、仕方ない」になってしまいます。
法的措置は、クレームの最終手段
交渉してもクレームしても、どうしても良い着地に至らないことがありえます。
法律という第三者を巻き込むまで大きくなる前に、
予備調査とクレームで解決できることはあります。
ただ、事件、事故、離婚など、法律に頼らざる得ないことはたくさんあります。
法律相談や裁判とは、「クレームの最終形」です。
そうなる前に日々の小さなクレームで問題解決しておくことが重要ですが
そうも行かないことがあります。
いざ弁護士を探す時も知人の紹介は大事ですが、他社もよーく調べてから契約が必要です。
ただ内容によっては、知人に相談しずらいという問題点もありますね。
弁護士保険サービスは(この程度なら)不要である
調査の結果、控えめに言っても、弁護士側の集客サービスの域を超えていません。
無料相談なんて、どの事務所でもやっています。
まとめますとこのようなものです。
保険加入しても保険も降りるかわからない
弁護士費用は普通にかかる
訴訟起こしても負けたら保険の意味はない
勝てば普通に成功報酬取
これって保険と言ってよいのでしょうか?疑問です。
弁護士に対するイメージを考える
弁護士などの士業にたいして、勘違いしている方が多いです。
特に弁護士は難関資格だからでしょうか。
弁護士とはいえ、収益を上げるただのビジネスマンです。
お医者さんなんかも同じですね。
「相談しづらい…」なんて錯覚してはいけません。
弁護士さんも大変
特に最近は弁護士が増えてしまい、
集客に困っている弁護士が多く、SEOやWEB広告にメチャクチャコストをかけているのは御存知の通りですね。
意義を持ってやっている弁護士もありますが、
飲食店と一緒で、いつも集客は彼らの悩みのタネです。
士業マッチングサイトは世の中にめちゃくちゃあります。
士業の集客システムです。
士業の方は結構高いシステム利用料を払って契約しているのがほとんどです。
実際に士業の方からお話を聞いたことがあります。
弁護士と保険の掛け合わせ
まだまだ地位が高い士業と保険を組み合わせる。
そんな中「保険」というテイストを組み込んだのはすごい発想です。
なるほど、その手があったかと思いますね。
まとめ
調査した結果をもとに、クレーマーからのご意見をまとめます。
クレーム化しやすいサービス
クレーマー視点では、これはクレーム化しやすい「危サービス」の一種です。
この保険に加入し、いざ有事、となります。
あなたのこの事件は「保険対象外」と言われたら、どう思いますか?。
「尺度」が曖昧すぎるんです。
法律に強い彼らはこう言うでしょう。
「だから規約に書いてありますよね」
出ました、規約攻撃です。お約束ですね。
虫眼鏡でしか読めないような規約をふりかざしてきます。
まずは規約攻撃に対抗できない時点で惨敗しそう。
担当者が分担されている
WEB集客と実際の弁護士が完全に作業分担されています。
「それは担当外なので」と逃げられます。
うかつ分業化されたサービスに入ると、向こうの逃げ道が増えます。
それなら最初から一人の弁護士無料相談から詰めておくことのほうが確実です。
まずは自分のクレーム力を鍛える
「日々クレームで交渉力を高めておく」ことのほうが有益に思えます。
一般企業に物申せない人が、弁護士に物申せますか?
いつも自分の意見を正当に言えるトレーニングをしていないと、
何をやっても痛い目にあうのではないでしょうか?
自動車保険のCMを見てもこんなかんじです。
「相手の方に何を話したらいいかわからなくて…。」 「私達が代行します!」
一見親切そうに見えますが、保険料とっているんですから、
代行は当たり前ですし、
控えめにいっても恩着せがまししいCMです。
謙虚さや優しさにつけ込んでいるように思えます。
とはいえ、車の保険は入らなきゃいけませんね。
弁護士保険サービスは(この程度なら)不要である
不要です。はっきりって。クレーマーとして結論です。
前向きに弁護士保険加入をお考えの方には申し訳ありませんが、
ひとつの考え方としてお聞き届けくださいませ。
月額払って弁護士のおんぶに抱っこになるまえに、やれることがあります。
まずは第一歩、失敗した商品の件を企業にクレーム、問い合わせ交渉してみましょう。
過去記事 クレームは誰がやるべきか
人生トラブルはつきもの
生きているとトラブルは起こります。
事故に事件と、全くトラブルなく生きていくなんて到底無理です。
こういう保険があるってことは、いかにクレーム力が重要かを再確認しています。
まずは自分の交渉能力を高めておかないと、どんなサービスを利用しても惨敗確定です。
最後までお読み頂きありがとうございました。