クレームするレベルか問題
この商品は気に入らないけど、クレームするレベルではない
クレームは必要かもしれないけど、この程度の商品ではクレームしたくない、という気持ちですね。
クレーム初心者あるあるなんですが、主に「価格」を基準に考えたもので、この程度では商品でクレームしたくない、というものです。
結論からいうと、
交渉力向上のチャンスロス
とお考えください。
例えば消しゴム。おそらく100円程度ですよね。
「100円だし、消えなきゃ買い換えればいいし、クレームしたって仕方ないでしょ」というのもうなずけますね。
ただ、ちょっと立ち止まってください。
「あなたの気持ちや時間」はどこにいったんでしょうか?
- お店に行く(ネットなら検索ですかね)
- どれを買おうか迷う、悩む
- 買おうと決めた
- レジで支払い(ネットならクレジット決済ですかね)
- 100円現金(またはカード利用可能額)が減った
- 持ち帰る(または配達される場合はプラス待ち時間となる)
- ときには説明書きを読む
- パッケージを剥がす
- 使ってみる
- ダメな商品だった落胆
ワタシ的に一番問題は「どれを買おうか迷う、悩む」だと思うんですが、
どう思いますか?
こうやって並べて見てみるとよく分かりますが、こちらからすると、「100円払った」なんて「ほぼどうでもいいこと」なんですよ。
金の問題じゃない!
低額商品だって、大問題なんですね、お金は関係ありません。
また、時間を返せ、という話でもありません。クレームはむしろ時間を取ります。クレームは時間効率的にマイナスですから。
あなたの期待を裏切り、あなたの時間を奪った問題が大事です。
もちろんクレームしたってそれは帰ってきません。
なんだかこう書くと「恨みつらみ」的になりますが、そうではありません。
問題はなぜ「おざなり」にするか です
- 時間がない
- 話すのが苦手
- そもそも面倒
- 我慢で勝負
- 友人知人に愚痴る
納得行かないものを放置すれば、放置してしまえば、交渉力なんて絶対身につかないです。臭いものには蓋です。
交渉に自信がないひとほど、そのチャンスロスは大きいのです。
上記の理由で我慢して忘れてしまうのもありですが、せっかく交渉力トレーニングするチャンスなのに、もったいなくないですか?
交渉は本を読んでも絶対上手になりません。ちいさなところから、とにかく実践あるのみです。
クレームを10件やると、面白いほどいろいろな事が見えてきます。
ある意味「こじつけ」でもいいのでチャレンジしてみていただきたいです。
いまは供給過剰の断捨離時代です。
こんな物余りの時代で、そして「断捨離」「ミニマリスト」の時代です。
物を買うって「すごいこと」と思いませんか?
買ってもらった企業の顧客への感謝は、モノの少なかった昔とは違うべきです。
だから現在は、通常の企業は誠意をもって対応してきます。
それをしない企業は衰退すればいい、とワタシは強く思います。
そして、そういう企業はほとんどの場合、良い商品は供給できない可能性が高いと思われます。
クレームをすすめる理由はいろいろありますが、普段人と交渉する事が少ない人ほど、自分の行った行動の価値を考え直して、ぜひクレームチャレンジしていただきたいと強く思います。
過去記事 クレームのすすめ
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