なくしものがなくなった話し【クレーマーの断捨離】
こんにちは、くれみすとです。クレーマーです。
わたしは断捨離をしています。きっとみなさんもやられていますよね。
今回は なくしモノ王だった私がなぜ断捨離のおかげで脱却できたか、のお話です。
こんな方、お読みください。
- 大人になってもなくしものが多くて困っている
- 断捨離に興味がある
- 断捨離はやってるが進まない
- 断捨離に中間目標を持ちたい
「私の家はスッキリしていて、なくしものなんてしたことないわ」という方には無価値のクソ記事です。
ではクレーマーが自分にクレーム(請求、交渉)しながらゲットしたスキル「なくしものゼロ」についてご紹介していきたいと思います。
私となくしもの
前にしていたツイートがこちら。
くれみすとの歴代なくしもの実例の一部
- 財布紛失歴5回(損失額30万程度)
- 出張に行ったがノートPCの電源を忘れて出張先近辺のビックカメラで慌てて購入
- ガラケーなくすこと4回(スマホになってからはGPSで帰ってくるようになった)
- 鍵なくすこと数えきれない(なくしたと思いスペア作って見つかったことも数えきれない)
- なにかの手続きではんこを忘れることは数え切れず(いつもその場で買うのではんこがたくさん家にある)
- 鍵閉めたっけ?の不安で一日憂鬱だったことは数限りない
恐怖の連続の日々でした。そしてこれはあくまで一部です。まだまだたくさんあります。
そうなんです、なくし物王だったんですね、私。もう病気レベルでしたよ。
忘れ物、なくしもののゴールドメダリストです。
どうしてかわからないけど、とにかくモノをなくしていました。
どこでなくしたか、いつなくしたか、下手すればそれをなくしたことまで気が付かないレベルでした。笑
「なくしものでは私の右に出るものはいない」と本気で思っていましたよ。
忘れ物、なくしもののマイナスはそれだけでは終わりません。
上記の例にもありますが、なくすことでモノが増えていくんです。
なくした、わすれた→リカバリで買う
こんな図式でモノが増えるんです。しかも同じものが。これは大変です。
はんこが家に10本もあったり、ハサミが5本もあったり、ペンなんて100本コースです。
「あれ?あの銀行の印鑑なんだっけ?」なんてなったら陰影チェックで小一時間は取られます。
なくす、わすれる → モノが増える → さらに混乱 → だんだん自分が信じられなくなる
そうです、そして「完全に自分に不信」でした。完全駄目ループです。
何か買っても「これ、またなくすのかな?つぎもまた買えるかな?」といつも自分を疑っていました。
そんな私は出かけるときはいつも旦那さんから
「スマホもった?」
「財布はある?鍵はある?」
家にいても旦那さんから
「体温計はちゃんともとに戻してある?」
「俺の充電器持っていった?」(持っていってないのに疑われてた)
といつも聞かれる状態。おお、ストレスです。
やさしい人なのでいつも細やかに心配をしてくれるんですが、かえってそれがプレッシャーになります。
たとえば「爪切りが見つからない」、という家庭で起きる小さな事件。
瞬時に私は自分を犯人に仕立て上げてました。
「ぜったい私だ!私がなくしたんだ!!」と。
なんて自虐なんでしょうかね。
どうしようもないので開き直って「これは私の習性だからね、あはは」と笑って過ごしていました。
ところが、コツコツすすめていた断捨離がすすむと、ある日ふと気が付きました。
「あれ?最近私、モノなくしてないな・・・」という感じです。
そうです、なくしものがなくなりました。
いまや旦那さんが「充電器がない」という事件がおきても、
「ダイニングにおいていたよ」
鍵がないという事件がおきても
「玄関においていたよ」
なんてアドバイスできるレベルになりました。
自分でも信じられないです。
モノが減るとはこういうことまで起こるんですね。
そして私は自分への不信をすこしづつ脱却して行きました。
確信したのは「断捨離って、なくしものなくなるんだな」という結論でした。
わかっている人からしたら極めて「あったりまえ」ですね。
でも私にはとんでもない発見でした。
私と断捨離
「断捨離」という言葉は流行語になったくらいですから、知らない人あまりいないと思います。
なんとその年は2010年。うわー、「イクメン」とか「〇〇なう」とかがありますね。
そんな私も10年前くらい前からぼちぼちと「断捨離もどき」やっていたようです。
なぜ思い出せたかというと、Yahooブログ(今はない)で自分が書いていた断捨離挑戦のブログ記事を見つけました。
当時の私は「1日ゴミ袋(45L)を1つ捨てる」というミッションをやっていた、という記録がありました。
その頃は二人暮らしをしていたころですが、どんだけモノがあったんでしょうか。
今考えると怖いですが、断捨離は興味はあったけど、なんとなく取り組んではいたようでした。
ところがその後、思いかけずに妊娠が発覚し、結婚と出産などで断捨離はかなり停滞してました。
出産&子育てくらいモノが増えるイベントはありませんね。
人が増えるんで当然といえば当然です。
それから10年余。末っ子も小学校に上がり、卒園したので保育園グッズが不要になり、グッとアイテムも減りました。
ずっと自宅で仕事をしていた私ですが、コロナで相手先もリモートワークが本格化。
お客さんにも会えない状態、さらに外出機会が無くなりました。
「家にずっといると、散らかるかな?」と思っていたのですが、自由時間が増え、逆にかなり断捨離が進みました。
そんな私が「なんで断捨離はじめたの?」と聞かれればきっかけ完全に書籍です。
とくにこの本、すごい影響を受けました。
私的断捨離本第一位です。
断捨離のきっかけはこの佐々木典士さんの本でした。
この書籍の中に「これはぼくの家にはないって断言できるんです」という一文があるんです。
「絶対に持っていないからある訳ないよ!と言い切れるそうです。衝撃でした。
ないのがわかる、ってすごいことなんですよね。
自分を疑わなくていいんです。「ないものはない!」
じゃあ買うか、借りるか、代用するか、選択するだけです。
筆者さんの引っ越しは全部合わせて30分から一時間で終わるそうです。
きっと不安ゼロの引っ越しですね。私は家族4人分、10日以上かかりました。笑
佐々木さんはもともと汚部屋出身の方だそうです。(この本を読むと、過去にモノ大好き人間だった様子もわかります。)
私も汚部屋出身者。すごく勇気をもらいました。
ちなみに断捨離本は絶対にオーディオブックがおすすめです。
聞きながら手を動かすことが可能ですので。これはAudibleの無料お試し版です。
前にもこんまりさんの本も読んでました。ご存知こちらの書籍です。
しつこいですが、オーディオブックをおすすめします。同じお金を払うなら、絶対こちらがいいですよ。
私の断捨離影響本第二位かな?
こんまりさんはもともと整理上手な方(子供の頃から家事が大好き)ということで
ちょっと私とは遠い存在かなと思いますが、こちらも良い本でした。
私は紙の書籍とAudible、両方持っていますが、Audibleが断然おすすめですよ。
筆者の断捨離略歴
大した内容ではありませんが、断捨離話なので、一応断捨離略歴を。
とくにこの一年ほど、かなり断捨離をしました。個人のアイテム数推移はこんな感じです。
・洋服 約100着から15着へ
・化粧品 約50点から10点へ
・美容器具 約20点から1点へ
・書籍 約100点から10点へ
→およそ個人所有物全体で1,000アイテムから120アイテムへ削減
家庭のアイテム数推移はこんな感じです。(数えてないので、だいたいです)
・台所用品 約5分の1に削減。
・掃除専門用具 掃除機意外はほぼゼロに削減。
・収納用品 大中小30アイテムを捨てる。 ※これは重要
・椅子 背もたれ付きのダイニングチェアー4脚捨てる。背もたれのない収納型ソファに変更。
・洗剤 約20種類から3種類に厳選
・子供の学習机 机上のアイテムを捨て、父母の仕事デスク兼用に
とまあ、言い出したらキリはないのですが、かなりモノがへりました。
そうして、モノをなくさなくなりました。一番驚いているのは自分です。
こんなことは人生ではじめてなんです。
心配性の旦那さんも「最近はあなたはモノをなくさないもんね」と言ってくれています。
失われていた自信の復活
断捨離で得られた大きなことは「失われていた自信の復活」でした。
モノをなくしてばっかりの私は、いつも何かに怯えていました。
怯える私は不安なのでなにかに頼ろうとしてました。
「モノ」に頼ることで問題解決しようと、なにかとアイテムを買い漁っていました。
「このアイテムがあれば解決」というような神アイテムを探し続けていました。
【おまけ】クレーマーでよかった
極めて個人的な事情なんですが、私クレーマーなんです。
問題があった商品やサービスなどを放置しない、という信条で生きています。
過去300件以上、クレームしてきた変態?です。
クレーマーと言っても、問題解決型クレーマーです。
こちらの愚痴を聞かせたり、文句行ったりするタイプではないです。
「どうしたら解決するか、解決できない場合はどうするか」を突き詰めてきました。
なので、物事を掘り下げることに慣れているので、この思考法は断捨離にも役立ちました。
というのも、断捨離には常に「これ捨てる?捨てない?」の選択がつきまといますよね。
捨てるか捨てないか、価値判断をしなくてはなりません。
もちろん、ベストは「即捨て」です。迷ったら即捨てです。そんなことは皆さんわかっています。
でもこれって結構難しいですよね。それが出来ないから困っているんですわって。
私の場合は得意の「クレーム思考」でモノと向き合うことにしました。
そのクレーム先はなんと自分、ということですね。
今思えば企業相手にクレームするのはかんたんです。
クレームと断捨離って関係あるんか?と思いますよね。よかったら下記もお読みください。
断捨離の最難関ポイントは?【自分で確定】
私はずっと、断捨離の最難関ポイントは家族だと思っていました。
はい、家族はだいたいは捨てることに反対します。
おもちゃを捨てれば子に怒られる(ゴミかどうか判断がつかなかっただけなのに)
片付けてと言ってもかんたんにはやってくれない(いまいそがしいとか、あとで使うとか、そのうち使うから、とか)
「なぜ、その一歩ができんのかな」といつも頭をいためていました。
そして私はそれを家族のせいにしていましたが、間違いだったようです。
残念ながら最難関はやはり自分でした。
家族は私が断捨離を進めて、恐ろしいスピードで家がキレイになっていくと、家族がものすごく協力的になりました。
例を上げればキリがないので割愛しますが、自分が変わると環境も変わって家族も少し変わりますね。
断捨離における自分不信との戦いの中に、「これがないと家族が困るから捨てられない」はベスト3に入ると思います。
でも断捨離すると、それがリカバリー出来ることに気が付きます。
必要なモノが今手元になくても、殆どの場合すぐ手に入る時代です。
共有できるものは「自分が責任持てる!」と思えば捨てることが可能です。
思い出グッズなどの個人固有のものは勝手に捨てることはできません。
というか、してはいけませんので、本人の了承を取らなくてはいけませんが、
まとめます
断捨離のきっかけは「部屋をキレイにしたい」、が圧倒的です。私もそうでした。
「なくしものを減らすために、断捨離しようかな」という動機の人は聞いたことがありません。
なくしものをなくす、というのは断捨離においては副産物なのかもしれませんが、
長年苦しんできた「なくしものの民」は歓喜することでしょう。
そんな中、「なくしものをなくす」という成果は明確に出ます。
断捨離で確実に「なくしもの」はなくなります。これは保証します。
断捨離すると、たしかに部屋はすっきりとキレイになります。
ただ、これは限界がありません。やればやるほどスッキリ目標は高まっていきます。
断捨離をはじめたころには思いもよらなかったところに気がつくからです。
これは成長良いことですが、ある意味キリがありません。
【断捨離は思考法】断捨離に終わりはない
え?嫌なこと言わないで!と思われるかもしれませんが、これも本当です。
家の片付けがある程度進むと、次のステップが待っています。
それはかさばらない物の断捨離です。例えればPCやスマホのデータや、契約関係(使っていない銀行やカードなど)
モノではないものの断捨離です。もっと進むと「人間関係の断捨離」までたどり着きます。
そんなわけで断捨離は精神論で思考法です。
「こうしたら捨てられる」とかいうテクニックではかならず行き詰まります。
そこには人間関係が隣り合わせで、自分との戦いです。だから難しいんです。
でもそれを乗り越えて得られた成果は「なくしものがなくなる」という現象でした。
私は「なくしモノ王」と自分をちゃかして生きていましたが、この称号がなくなり少し幸せになりました。
同じ悩みの方はきっと多いはずです。
この記事がそんな悩みの解決のちいさなきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。